2007-03-16 第166回国会 衆議院 文部科学委員会 第4号
そういう高度な技術的知見を持つスタッフを抱えた専門の研究機関ですから、そういう装飾古墳の壁画を保護するために、やはり速やかに対応できるような体制あるいは財政的措置をとっていただきたい、このことを強く申し上げて、きょうの質問を終わります。
そういう高度な技術的知見を持つスタッフを抱えた専門の研究機関ですから、そういう装飾古墳の壁画を保護するために、やはり速やかに対応できるような体制あるいは財政的措置をとっていただきたい、このことを強く申し上げて、きょうの質問を終わります。
○石井(郁)委員 残りの時間で、私、もう一点、先ほど来も議論になっておりますけれども、装飾古墳の保護について伺いたいと思います。 高松塚古墳の石室の壁画の問題が今議論になっております。劣化が非常に厳しい、激しい。国宝にもなっている壁画が消失の危機にさらされているという問題でございます。同じ奈良県では、国指定の特別史跡キトラ古墳もあるんですね。
それは装飾古墳だけの問題で考えるわけにまいりませんけれども、やはり代表的なものであって後世に残すべきものとされたものについては、どのような形で残すか、またどのような形で利用されるようにしていくかということを考えていくのが私どもの仕事だと思っております。
○小沢(和)分科員 では、時間もぼつぼつ迫っておりますからこれで終わりにしたいと思いますが、全国に装飾古墳が約三百あると言われております。そのうちの七割までが福岡を中心とした北部九州に集中しておって、ここに一つの文化圏が存在したということをうかがわせるわけであります。
○小沢(和)分科員 時間がありませんから、次に装飾古墳の問題でお尋ねをしたいと思うのです。 福岡県は、熊本県と並び装飾古墳の一大集中地として知られておりまして、国の特別史跡である王塚古墳初め竹原古墳などもよく知られております。 〔宮下主査代理退席、主査着席〕 しかし、この保存対策がまたほとんど講じられておらず、どんどん荒廃しておるわけであります。
これはいわゆる高松塚でありますが、高松塚に対する考古学的な観察では、ただいまのところでは七世紀後半から八世紀の時期にかかるものと考えておりますが、一番問題になります壁画は、従来日本の各地で見出されておりますところのいわゆる装飾古墳とは違いまして、私たちはこの装飾古墳というのを、自由画でかいたものではなく、いろいろの原始文様をあらわしたものに該当しております。
定陵の話を何遍もいたしますけれども、古い文化財、たとえば装飾古墳の壁画のごときはやはり模写をして、そして本物は博物館に納める。納められなければ埋蔵して密閉する。見る文化財の観光の材料としては模写のものを博物館をつくってそこに飾るとか、熊本でやっているような方法について一つ一つ考えるしかないと思います。
○政府委員(安達健二君) 全く先生のおっしゃるとおりでございますので、装飾古墳の壁画の保存と申しますか、そういうことも含めまして、大いにこういうものの保存につきましては、予算の獲得等にも十分努力いたしまして、遺憾のないように努力をしてまいりたいと思う次第でございます。
○政府委員(安達健二君) 装飾古墳は特に北九州に多うございまして、これは六世紀ごろの非常に貴重な史跡であるわけでございまして、この保存につきましては、文化庁としても、いろいろと腐心をしているところでございます。
○内田善利君 時間の関係で、次々に移っていきますが、今度は装飾古墳の管理状況ですけれども、この管理運営が、福岡の場合は、大体北九州で全国の約七〇%の装飾古墳があるわけです。
そのほか、海外への輸出禁止、沼及び海岸における文化財の技術開発、及び高松塚古墳のように中国、朝鮮等の影響を受けている国際的なもの等、国内における装飾古墳の保存等についてのあり方等、たとえばフランスのラスコーのような保存が必要であります。 問題は山積をいたしております。
○内山政府委員 そこで、根本的な対策を講ずる必要があるということで、先生御承知のとおり、四十四年から四十七年にかけまして、科学的な研究をしていただくために、装飾古墳保存対策研究会というのに委託をいたしまして、福岡県教育委員会の協力を得まして、考古学あるいは保存科学、土木工学等の見地から検討をしていただいております。
○吉田分科員 水城と装飾古墳について答弁が漏れております。
○内山政府委員 装飾古墳につきましてまず申し上げたいと思いますが、わが国には二百基以上の装飾古墳がございますが、そのうち大部分は九州にございます。特に北九州にございます。東日本の一部にもあるわけでございますが。そのうち、三体のうち四十七件が国の史跡の指定になっております。四十七件のうち十九件は福岡県にございます。
○吉田委員 装飾古墳のことだけ触れられましたが、埋蔵文化についての全体的な調査を、新年度に思い切って予算を計上して、していただけませんかということについては答弁ありませんでした。
○安達政府委員 いわゆる装飾古墳といわれるものは、主として北九州、東北の一部に見られるわけでございまして、文化庁におきましては、これまで、装飾古墳のうち四十四件の史跡の指定を行なっておるわけでございます。
○安達政府委員 北九州及び東北の一部に存在をいたしまする装飾古墳と、それから高松塚の装飾といいますか、壁画とは、全く系統を異にするものでございます。時代的に見ましても一世紀ぐらいの隔たりがあるわけでございまして、北九州等に存在するところの装飾古墳が、歴史的に見てもまた美術的に見ても非常に価値の高いものであるということは、これは言うまでもないことでございます。
山口市の古代鋳銭所あとの遺跡、浜松の伊場、武蔵国分寺の史跡、風土記の丘、山陽新幹線福山市の福山城、三原城の保存の問題、難波宮、歴史的飛鳥保存、死にかけている装飾古墳の問題、また近ごろの高松塚古墳の問題など、いろいろな問題が出ている。
第一の点は、この古墳の中の石室に絵画がかかれておるというわけでございますが、古墳の中の石室あるいは石槨等に絵画がかかれておるものは装飾古墳といっておるわけでございます。
○小野明君 それではこの問題は終わりまして、次の問題を一点だけお伺いしておきたいと思うのですが、同じく県内の嘉穂郡桂川町に装飾古墳であります王塚古墳というのがございますが、これは昭和四十年度に私もこの中の装飾が保存が行き届いていないために非常に荒らされつつある、消えつつあるのだ、こういうことを指摘申し上げておったのです。それで、この点の保護がどのようになされておるのか、お尋ねをしたいと思うのです。
○説明員(福原匡彦君) 王塚古墳その他装飾古墳一般に、口を開きますとやはり退色をしてまいっておりまして、この点私ども非常に心配をしているところでございますが、それにつきましては、昨年度熊本にございます千金甲古墳、釜尾古墳につきまして、国庫補助事業といたしまして、樹脂加工をこの彩色の部分にいたしたわけでございます。